
- 読書にはどんなメリットがあるの?
- 読書すぐ飽きちゃう。挫折しちゃう。
- 初心者でも手軽に読める本が知りたい!
こういった疑問に答えます。
- 読書のメリット5つ
- 読書が長続きしない理由と解決策
- 読書初心者にオススメの2冊
この記事を書いている僕は、読書歴10年以上。
年間150冊以上の本を読んでます。
こういった僕が、解説していきます。
読書のメリット5つ

読書はメリットだらけ。選りすぐりの7つを紹介します。
自分を高めたい人は、絶対読書するべき。
①表現力が上がる
本を読むと表現力が上がります。
なぜなら、本の中にはたくさんの表現方法が詰まっているからです。
例えば、
悲愴さの欠片もなく、やわらかで美しい音楽のように更紗が問いかけてくる。
凪良ゆう「流浪の月」
大切なのは、おじさんが私のことを『可哀想な子』という『』に入れなかったということだった。
西加奈子「燃やす」
普段の会話では触れることのできない表現方法。さすが作家さんですよね。
こういった表現に触れることによって、表現のボキャブラリーが増え、
的確に自分の気持ちを相手に伝えることが出来ます。

色んな表現方法も駆使して、自分の気持ちを表現できるようになりますね。
表現の引き出しが多い人は、トラブル回避能力も高い気がします。
②ストレス軽減
読書はストレスを軽減してくれます。
イギリスの大学チームが「読書」と「ストレス」についての研究を行ったところ、
読書をする人はしない人と比べ、ストレスが70%も低いことが分かりました。
また、その効果は6分間で得られるそうです。

ちょっとしたスキマ時間に読書するだけでストレス軽減するなんて驚き!
つまり読書は、短時間でストレスを解消できる魅力的なツールなのです。
③想像力がつく
読書は想像力がつきます。
当たり前ですが、本は文字だけを頼りに話を展開していくもの。
この「文字だけ」というのが、想像力を鍛えるうえで大切になります。
例えば、恋人にフラれ、主人公が悲しんでいるシーン。
映画の場合、主人公の気持ちを「表情」「声」「BGM」など沢山の要素を組み合わせて表現することが出来ます。
しかし、読書は表現する要素が文字のみ。
つまり文字だけを頼りに、主人公の表情や声、BGMなどを感じ取る力が求められるのです。

なんか難しそう。僕に出来るかな?
そう思う方もいると思います。
大丈夫。案外簡単です。
最初は苦戦するかもですが、読書を重ねているうちに自然と身に付き、想像力も知らぬ間にアップします。
④暇な時間が無くなる
読書する人は暇な時間が無くなります。
その時間を読書に充てることができるからです。
例えば、待ち合わせの時間より早く集合場所に到着してしまった時や、急なトラブルで電車や飛行機に遅れが出てしまった時、読書する人であれば手持ち無沙汰になる事はありません。
その場で黙々と読書をしてればいいのです。

僕は読書をするようになってから、「待つ」ことにイラつかなくなりました。
遅れてやってきた友人にも、急なトラブルで遅延させてしまった電車、飛行機関係者にも全くイラつかなくなりました。
むしろ「読書の時間をくれてありがとう」と感謝したいくらいです。
読書は暇な時間もはもちろん、”イライラ”も無くしてくれる素敵なツールでなのです。
⑤自分自身を深く知ることができる
読書には心の奥底に眠っている自分自身の声を呼び起こしてくれる力があります。
とは言っても、全ての本にそういった力があるわけではありません。
割合で言うと、100冊読んで1冊くらい。
なかなか出会えるものではないです。
これに関しては根気よく読書を繰り返すしかありません。
ですが、そういった本に出会うと自分の視野がグッと広がります。
「自分はこういう考えを持っていたのか。だからあの時、ああいう行動を取ったのか」
そういった体験ができます。
この体験を繰り返すことで、これまで不可解だった自分の行動や言動に、合点がいくようになり、より深く自分自身を理解できます。
世界が変わりますよ。
読書初心者が挫折する理由と解決策

挫折する理由
挫折する理由は4つあります。
- 自分の趣味に合っていない本を読んでいる
- 文字数が多い作品を読んでいる
- 登場人物が多い作品を読んでいる
- 集中できない環境で読んでいる
解決策
解決策はシンプルです。
上記の理由と真逆なことをすればOK。
つまり
- 自分の趣味に合った本を読む
- 文字数が少ない作品を読む
- 登場人物が少ない作品を読む
- 集中できる環境で読む
簡単に解説していきます。
自分の趣味に合った本を読む

読書初心者の方は、どの本が自分に適してるのか分かっていない場合が多いです。
自分の趣味に合った本を読みましょう。単純な話です。
例えば、
- 車が好きな人は、レーサーが主人公の小説
- 洋服が好きな人は、デザイナーとかモデルが主人公の小説
というように、自分が好きなものに即した本を選んでください。
自分の趣味にあった本のほうが物語に「没頭」できます。
読書初心者の方は「没頭」が圧倒的に少ない。だから挫折してしまうのです!
間違っても「流行っているから」という理由で選ばない下さい。
挫折する可能性が高くなってしまいます。
たしかに流行っている本は読みやすいし、親しみやすいテーマで書かれている場合が多いです。
しかし、その作品がアナタの趣味に合っているとは限りません。
挫折する要素は、なるべく排除。
まずは「自分の趣味に合った本」を読みましょう!
流行っている本は「没頭経験値」を貯めてから(3冊くらい読めばOK)読むことをオススメします。
文字数が少ない作品を読む
読書初心者の方は、ページ数の少ない作品を読んで下さい。
文字がぎっしり並んでいる作品は避けましょう。
なぜなら「本を読み切る喜び」を得るのに時間が掛かるからです。
例えば、300ページ以上ある作品だと前半の内容を忘れちゃったり「この登場人物誰だっけ?」と混乱しがち。
なかなか作品に入り込めないです。
そして、だんだん読書のモチベーションが下がり、最終的に挫折してしまいます。
始めのうちは出来るだけ薄めのページ数の少ない作品を読んで、
手っ取り早く「本を読み切る喜び」を得ましょう。
個人的には短編小説がオススメ。
1冊で何度も「本を読み切る喜び」を得れますよ。
登場人物が少ない作品を読む
始めのうちは、登場人物が少ない作品を読みましょう。
登場人物が多い作品ほど、物語が複雑になり全体像が掴みづらいです。
全体像が掴めないと、話の内容が理解できなくなり挫折してしまいます。
登場人物が2~3人の作品がスムーズに読めてオススメです。
多くても5~6人くらい。

そんなの読んでみないと分からないじゃないか!
たしかにその通り。
読まないと分からないです。
なので、買う前に読んでほしい箇所があります。
「あらすじ」です。
あらすじを読んで、作品のスケール感を確認して下さい。
なんとなくのスケール感を把握することができると思います。
「スケール感大きそうだな」と感じた作品は避けて下さい。
ほぼ確実に挫折します。
「そんな判断できないよ」と思う方もいると思いますが、
力まずに軽い気持ちでトライしてみて下さい。
その判断は、だいたい正しいです。心配しなくて大丈夫ですよ。
集中できる環境で読む

読書は一定の集中力を擁します。
いくら読書に意欲的であっても、集中できない環境だと読書は難しいです。
10年以上読書を続けている僕でさえ、集中できない環境での読書は難しいです。
読書を始める前に、自宅に自分だけのお気に入りスポットを作り、集中できる環境を整えましょう!
「ここならいつでも集中して読書ができる!」と思える場所を確保することは、
上質な読書に不可欠です。

自宅には同居人がいるし、そんな場所確保できないよ!
そんな方には、図書館がオススメ。
図書館は、読書に必要な静寂が常に保たれています。
それに図書館は読書している人だらけなので、読書意欲が自然と刺激され「没頭」にも最適です。
お気に入りの読書スポットを探しも読書の醍醐味。
晴れの日は、公園のベンチに座って「読書」なんかもいいですよ。
読書初心者にオススメの2冊

読書初心者にオススメの作品を紹介します。
紹介作品は上記で説明した、
- 文字数が少ない作品を読む
- 登場人物が少ない作品を読む
この2項目を満たしています。
西加奈子「おまじない」
プロフィール
イラン・テヘラン生まれ。
エジプト、カイロ、大阪育ちの小説家。
2004年「あおい」で作家デビュー。
2015年「サラバ!」で直木賞受賞。映画化した作品多数。
西加奈子について
西加奈子の作品は、読みやすいです。
他の作家と比べ1つ1つの文が短く、歯切れが良い。
テンポ良く、物語が進んでいきます。
何より文体が柔らかく、文字がスッと体に浸み込み心地良いです。
良い意味で軽くも重くもなく、読者に負担を掛けないバランス感覚の優れた作家。
読書初心者にうってつけです。
解説
様々な問題を抱えた女たちが「他人」の言葉に救われる8つの物語。
家族でも友人でも恋人でもない「他人」に言われた言葉1つで世界がガラッと変わることがある。
それは学校の用務員のおじさんがボソッと放った言葉だったり、問題発言を連発する炎上タレントのどうしようもない一言だったりする。
近しいからこそ壊せないモノってあるし、言えないこともある。
そういう目には見えない「壁」を叩き割ってくれるのが「他人」という存在。
普段見過ごしがちな「他人」という存在の重要性を浮き彫りにしてくれる短編小説。
椎名誠「さらば国分寺書店のオババ」
プロフィール
東京生まれ、東京育ち。
1979年、同作でデビュー。
1989年「犬の系譜」で吉川英治文学新人賞受賞。
映画監督として、1996年「白い馬」で日本映画批評家大賞最優秀監督賞を受賞。
椎名誠について
「死ね!そこいら中の制服関係の皆様」
上記は同書の第3章のタイトルです。
僕はこのタイトルを見た時点でワクワク。
「早く読みたい!」という気持ちになります。
椎名誠は思ったことを包み隠さず、
ありのままの熱量で、「怒り・悲しみ」を読者にぶつけてきます。
椎名誠は感情の赴くままに書き殴ったようなクセの強い文体を書く作家なので、若干読みずらいです。
しかし、それを補って余りある「エンタメ性」「親和性」「共感性」が彼の作品にはあります。
ドンドンのめり込んでいけますよ。
「ページをめくるのが楽しくてしょうがない!」
椎名誠は、読者にそんな喜びをくれる稀有な作家です。
解説
エラソーな態度の人を、心から嫌悪している怒りのエッセイ。
警察、市役所窓口業務員、古本屋のオババなど、ありとあらゆる人に怒り狂っています。
同書は誰もが感じた事のある些細な「怒」を声高らかに代弁してくれます。
とは言っても、ただ怒り狂っているわけではありません。
独自のユーモアを混ぜながら話が展開されていくので「怒」に対して抵抗がある人も安心して読めます。ご心配なく。
詳しくは書きませんが、「ウニの奪い合い」の描写は最高です。腹抱えて笑えます。
無理はよくない

というわけで、今回は以上です。
最後に1つあり、それは読みたいモノを、読みたい時に読むということ。
当たり前の話ですね。
読書は楽しむものです。
読みたい本を読みたい時に、自分のペースで読むのが1番です。
いくら読書がメリットだらけだとしても、無理はいけません。
無理すると、かえってストレスが溜まり逆効果です。
この記事を読んで実践しても、読書が苦痛なままだったら、すぐ辞めるべき。
人には向き不向きがあります。無理して読書に固執する必要ないです。
「無理せず、ゆっくり。焦らずに。」
自分なりのスタイルを確立して、生活を楽しみましょう。